缶バッチとはどういうモノか?

缶バッチは現在では食品や飲料などのオマケやノベルティとして利用されていますので一般の消費者にも名前が浸透しているかと思います。 でもずいぶんと昔から日本にあったようです。それから材質も長い間の中で変わってきてるようです。そんなところも含めて見ていこうと思います。

古くからあった缶バッチ

缶バッチはもともとアメリカにあったものです。缶バッジや缶バッチという呼び方はもちろん日本だけで、アメリカでは「Button」、「Button badge」などと呼んでいます。衣服についているボタンと同じ呼び方なんですね。ちなにみ、ヨーロッパの方では「Badge」の方が多いようです。当時はアメリカにある文化は日本の憧れだったようで、みんなアメリカ人の着こなしやファッションなどをお手本にして真似をしたりしてたようです。その中でアメリカのお洒落なデザインが入ったオリジナル缶バッチも日本の文化に馴染んで定着していったのでしょう。

なぜ缶というかと最初はブリキという材質の金属でできていて、一般的にある缶詰がそのブリキ製であることから缶バッチと呼ばれるようになったようです。近いところではピンバッチなどの雑貨がありますが、これも海外から日本へ伝わってきたモノです。どちらも若い方を中心に楽しまれていますね。現在ではブリキからスチール製に変わって価格も安くなっています。

日本では当時円形のものばかりでしたが、アメリカでは長方形やハート形などの缶バッチが出回っていました。中にはライトがピカピカ光るものもありました。そして、次第に日本にでも複雑な形の缶バッチが出回るようになりました。

缶バッチはどうやって作るの?

缶バッチの部品は単純な構造になっています。簡単に説明すると表と裏のパーツをガチャンとプレスして圧着して作ることになります。鯛焼きみたいに両面を挟みこんで作る要領でしょうか。一般的な缶バッチの仕様は下の写真のようになります。一番左の透明なフィルムとその右隣の原稿を表のフタの上に乗せて一度プレスします。そして、裏のフタを乗せてもう一度プレスして完成です。言葉にすれば簡単なのですが、プレスするのには結構力も必要ですので数が沢山あるとたいへんなようです。

缶バッチマシンや原稿などの厚さによってはかなり力を入れないとうまくプレスできないので重労働です。そればかりか失敗も多くなるのロスもでたりします。もっとも最近では自動の缶バッチマシンなどもあるようですのでそのような苦労も少なくなっているようです。